スイス、バーゼルのアートコレクティブ、Shift Resister の論考集のデザインをしました。
見開きに日英同時表記で、日本では、小舟舎を通じて流通する予定です。発売は6/1ということになってます。著者は、Shift Resisterのジョナサン・ケンプ、翻訳者のウィリアム・アンドリューズさん、アーティストの竹内公太さん、社会学者の井上間従文さん。私もジョナサンに頼まれて、短歌と写真を載せています。
印刷所は、本文が大阪のHope21 、表紙が武蔵小山のHand Saw Press. Hand Saw Pressのおださんにはたくさん相談にのってもらいました。Hope21は、普段は同人誌用の小部数印刷をしている会社で、この値段でここまでできるの、というサービスがすばらしいです
元はオンライン用のパンフレットで、そのデザインと、英文の文字組みは、スイスのデザイナーのマリーさんの手によるものです。少しアンティークなフォントで、すっきりまとまってるイメージです。
依頼者のジョナサン・ケンプ氏の希望は、表紙2色特色、変形裁断、本文紙ピンク、とイレギュラーだらけでこの値段じゃ無理じゃないかな‥、という感じだったのですが、全部できてさらにカラーの口絵もいれられて、自分的にはとてもうれしい。けっこうアクロバティックに注文して、ハンドメイド感ありつつ、しっかりした作りになりました。近所の路上で出会った佐々木暁さんには、「本造りなんてやろうと思えばいくらでも値段があがっていくのに、抑える方向で作れるのはえらい」、と褒められたのですごいうれしい。紙のデザインはやっぱりすごい楽しいですね。
あとまったく日本語の通じない人と、校正とか版下チェックとか、細かい仕事が意外とできるもんだと思いました。限定100部で、一冊1000円とのこと。